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伊丹十三!

週末、取りだめの中から伊丹十三のドキュメント番組を見る。

映画「お葬式」の舞台だった湯河原の自宅から妻・宮本信子が語る。



伊丹十三の子供の頃のスケッチに驚いた。

ものすごく写実的で、審美眼というか、真実を見ようとしててすごい。

他もろもろ。。。



中でも、一番心に残ったのは、

宮本信子さんが、里芋とタコの煮物を作る話。

エピソードが、短編ドラマ仕立てになって紹介された。

結婚したばかりの頃、それを出したら、箸でつまんだだけで、

里芋を水にさらすこと、面取りをすることの下ごしらえを伊丹さんに言われる。

そして、食べてもらえなかった。

私は、彼女がとっても偉いと思ったのは、素直に認めて、納得するまで作ることだ。

もちろん、食卓に出せず、伊丹さんの目に触れないこともあった。

それが、結婚して10年以上経ったある日、酒の肴で出した時、初めて褒められる。

見てて、涙が出た。

一緒に小鉢で出したミョウガの甘酢漬けも、「ただの甘酢じゃないね?」と伊丹さん。

「昆布で〆てみたの」と宮本さん。

もう、このエピソードだけでどれだけ宮本さんが夫を愛してたかよくわかる。


(※エッセイを読むと伊丹十三は、ものすごいグルメ。料理も上手のよう。)



映画を作る時の話も、とってもステキだった。



短気は、損気ですなぁ。。。

努力が足りませんなぁ。。。自分。。。




そうそう。

伊丹十三さんを知った時、成熟した日本人が出てきたと思った。

というのも、ある外国人が書いたエッセイで、

「日本人は社会性が足りない」と書かれてたのがずっと気になってたから。

社会性というか、社会に対する問題意識が、特に男性にないと書かれていたの。

音楽も、映画も、恋愛ものばかりで、欠けてると。

確かに洋楽には、社会性ある歌詞多いなぁ。。。

当時、そういう歌歌ってたのは、桑田圭祐と、嘉門達夫の替え歌くらい。(笑)



正しいことを大きな声で言ってた伊丹さん。

こだわりやの伊丹さん。

シニカルな伊丹さん。

愛情深い伊丹さん。


やっぱり、素敵な人ですね~ハート





番組で紹介された故郷松山の「一六タルト」のCM。初めてみた♪



こっちもいい♪



方言は、いいね~♪ 空気感というか、あうんの呼吸がいいね~♪



「はぁ、おそいで寝るでね。」遠州弁ニコニコ

(もう、おそいから寝るからね)



この記事へのコメント :

Tiger
あの番組は横目でチラチラ見ていたけど
とてもそこまでは・・・。
読みが深いね~
2012年03月06日 19:26
sunny
☆Tigerさま

いえいえ、空想癖があるもので (^^ゞ
当たってるかどうか。。。

昔、読んだ伊丹十三のエッセイの中で、
ペニンシュラでピーター・オトゥールと一杯飲んだ時の話とか、
免許取りたての妹への手紙とか記憶に残ってて、
イメージが肥大化したかも。。。カッコよすぎて♪

おぉ。。。反省したばっかりなのに、
なぜか、植木等の「ハイ、それまでョ」が浮かんだぞぉ~
てなこと言われてその気になってっ♪
ハイ、頑張りますです。(笑)

伊丹さんの故郷松山のCM、UPしましょ。
2012年03月07日 23:22
sunny
忌野清志郎さんが、超スゴイ歌を歌ってたんですね!!
大変失礼しました。m(_ _)m
知りませんでした。

「Summer Time Blues」、強烈です!
知らなかったなぁ。。。
清志郎さん、Great!
2012年03月16日 18:40

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伊丹十三!
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